夫の浮気に気付いた時、妻は大きなショックを受けて悲しみや怒りで冷静ではいられなくなります。
さらに、その浮気が長期間続いていたと知ったとき、今までの夫婦の信頼関係は何だったのかと混乱し、この先どうしたらいいのか分からなくなってしまいます。
浮気相手への気持ちが強く、今後も別れるつもりはないのだろうと考えた妻が、離婚を考えるのは当然のことです。しかし、浮気相手との関係が長く続くからといって、その分愛情が深いとは言い切れません。
ではなぜ長く浮気相手と関係を続けるのか、実際に長期の浮気を続ける夫について調べました。
浮気相手との交際期間
一般的に浮気はどの位続くものなのでしょうか。浮気経験者200人を対象に不倫・浮気の悩み相談サイトが実施したアンケート結果があります。
「どの位の期間、浮気を続けましたか?」の質問への答えは次の通りです。
一時の過ち | 31人 |
1年未満 | 63人 |
1年以上3年未満 | 72人 |
3年以上5年未満 | 18人 |
5年以上7年未満 | 5人 |
7年以上 | 11人 |
浮気は半数近くの人が1年間も続かず、5年以内には9割以上が別れているという結果でした。
浮気が長期間になる主な理由
夫が浮気を終わらせない理由にはどのようなケースがあるのかを見ていきます。
妻に浮気が気付かれていない
夫が細かい気遣いができるマメなタイプだと、妻に気付かれずに浮気相手とも上手くやっていくことができてしまいます。夫婦関係を維持しながら浮気を続けるのはとても難しいことです。
相手を傷つけないように上手に嘘をつき、疑われないように振る舞い続けるのは簡単なことではありません。家庭や妻を大切にしながら、常に気遣いができるような人でないと浮気は続かないのです。
また、妻が浮気に気付いていても、夫に対して何のリアクションを見せない場合は関係を長引かせる原因になります。浮気に気付かれていないと思っている夫は、関係を断つことを全く考えないのです。
浮気相手と一緒になる程の気持ちがない
浮気相手への気持ちにそれほど真剣なものが無く、夫が自分の都合の良い時だけ会えれば良いと考えている場合は、妻とも浮気相手ともバランス良く付き合えてしまいます。浮気相手への愛情が深く独占欲が出てくると、夫は自らの家庭が邪魔になってきます。
家族をないがしろにし、妻よりも浮気相手を優先する態度が自然と出てくることもあります。
妻と離婚して浮気相手と結婚を望むほどの熱量がない場合には、ズルズルと関係が長引くことにつながります。
浮気にあまり罪悪感がない
浮気によって傷つく人がいることを想像しない、自分勝手なタイプも浮気を長引かせてしまいます。浮気をする人の中には、会社では仕事をして稼ぎ、家では良き夫、良き父として頑張っているのだから、それ以外は自由にしてもよいと考えてしまう人もいます。
家庭の外と中をきっちり切り離して考え、浮気については個人の自由と開き直っている人は罪悪感がなく、関係を終わらせることを考えないのです。
浮気相手のしたいままに任せている
関係を続けるか終わらせるかは相手次第で、自らはどうするのかを全く考えない人も多いです。W不倫の場合にその傾向が多く見られ、お互いに家庭を壊すようなことはせずに、スリルや背徳感のある関係を楽しんでいます。
どちらか一方が深く相手にのめり込んでしまうと、バランスを失ったこの関係は解消されることがほとんどです。
浮気を繰り返す男性の心理については、浮気を繰り返す男性の心理と浮気を辞めさせるための方法で詳しく紹介しています。
浮気期間と本気度の関係
通常の恋愛というケースで考えると、付き合いが長くなると相手への愛情は深い物になると想像します。
しかし浮気の場合においては、期間の長さと気持ちの深さは、必ずしも比例するわけではないようです。
浮気期間が長いほど本気度は低い
浮気相手への気持ちが本気ではなく、別れてもダメージを感じないぐらいの気楽な相手の場合は、お互いを嫉妬で束縛することもなく却って長く続いてしまいます。
お互いが本気の場合、相手を自分だけの特別な人にしたいという欲求は抑えられるものではありません。浮気相手が夫へ離婚を迫ったり、また夫に浮気相手と過ごす時間を大切にする様子が見られるはずです。
夫の妻への態度に大きな変化がなく、さらに浮気が長期にわたって続いている場合はお互いに本気ではない可能性が高いのです。
一方で浮気の関係が1年以上続くと、一時的な恋愛感情が消える替わりに「情」が湧いてしまい、別れがたい気持ちを抱く人もいます。
性的な発散を求める浮気の期間は短い
仕事や家庭に不満がありストレスを抱えている場合に、一時的な恋愛やセックスを楽しむことに逃げて鬱憤を晴らそうとする人がいます。
通常、浮気を続けることには障害が多く、お金や時間にも余裕が必要になります。そのため欲求不満が解消されればそれで終わりになる場合がほとんどです。
さらに、どちらか一方が本気になり、相手に夢中になってしまうと関係は早期に壊れることも多いのです。
長期の浮気を解決するには?
長期にわたる浮気を続けていた夫に腹を立てて、問い詰めても何も解決しません。その場しのぎの謝罪や反省の言葉では解決しないのが浮気なのです。
自分がどうしたいのかを考えてみる
まずは冷静になり、今自分が望む浮気の解決とは何かを考えてみます。
妻を裏切り続けてきた浮気の関係を、すぐにでも解消して欲しいと思うのは当然です。どんな事情があったとしても夫と浮気相手の関係にこれ以上苦しめられる理由はないのです。
大切なのは夫婦を続けていくのかどうかの判断です。今まで築いてきた夫婦の関係を全て捨てて、家庭を壊してしまうことが自分にとっての幸せになるのかを考えることです。
さらに妻が離婚を選択することが、浮気相手の願った通りになってしまう可能性もあります。どちらを選んでも後悔のない選択となるように、冷静に判断しなければなりません。
離婚せずに夫婦関係の修復を望む場合のポイントは、最終的に夫を許すことができるのかということです。
経済的な事情や子供への影響を考慮して、離婚を選択せずに夫婦関係を続けた場合、いずれ許せる日がくるかもしれないと思えなければ、自分を苦しめるものとなるのです。
自分から夫へ寄り添うような気持ちが少しもない場合には、再構築は厳しいものとなるでしょう。
パートナーお浮気を終わらせるための方法については、パートナーの浮気を終わりにするには?浮気を繰り返さない方法を徹底解説でも詳しく紹介しています。
浮気の証拠を手に入れる
夫とのこれからをどのように選択しても浮気の解決には証拠が鍵となります。浮気の証拠がなければあやふやに誤魔化され、誠実な話し合いを望むことができません。
また不貞行為の証拠によって、こちらからの離婚請求は認められやすく、夫からの離婚請求は認められにくくなります。証拠を手に入れることによって、離婚に関する決定権を手にすることができるのです。
さらに慰謝料の請求にも証拠は必要となります。時間が過ぎて、気持ちが落ち着いてくると慰謝料を請求しておくべきだったと後悔する人も多く、その頃には確実な証拠を入手することは困難な場合があります。
証拠を手に入れて確保しておくことは、今後の自分のためになることが多いのです。
確実な浮気の証拠とはどのようなものが挙げられるのかを紹介します。
浮気の証拠を自分で揃えるのは、夫に気付かれてしまうリスクを伴い簡単なことではありません。
また、一度気付かれてしまうと夫が警戒してしまい、ますます困難となります。さらに苦労して手に入れたものが、実際に確実な証拠とはならない場合も多く、時間ばかりが過ぎてしまいます。
確実な浮気の証拠は探偵への依頼を検討してみましょう。
自分では調べる事が困難な、浮気相手に関する調査も依頼することができます。
証拠をもとに夫と話し合いをする
証拠が揃ったら夫と話し合いをします。どんな解決を望むとしても話し合いは重要です。事実を確認し、夫の気持ちにも耳を傾ける必要があります。浮気の事実に向き合うのは辛く悲しいことですが、冷静に話し合いを進めるためには次の点がポイントとなります。
- 言い逃れをされないためにも、必ず浮気の証拠を確保した後に話し合う。
- 話し合いがこじれて逆上した夫に破棄されないよう、提示する証拠は原本でなくコピーにする。
- 感情的になり上手く進まないことを考え、話し合いたいことをメモしておく。
- 後に必要となる可能性を考えて、話し合いを録音する。
夫婦カウンセラーが在籍している探偵社も多く、話し合いの際には同席をしてもらうとスムーズに進めることができます。
浮気をやめないパートナーの対処法については、浮気をやめられない旦那への対処法!アプリや専門家は有効?でも詳しく紹介しています。
夫の長期の浮気は証拠をもとに話し合いを
長く続いた浮気を解決するには、これ以上は絶対に許さないという強い気持ちが必要です。
裏切り行為を断ち切り、前へ進んでいくためには、証拠をきっちりとおさえて事実と向き合った上で夫と話し合いましょう。
そのためには、必ず浮気を終わらせることのできる決定的な証拠を探偵社へ依頼し、話し合いを有利に進めることが何よりも重要です。
妻の夫に対する毅然とした対応が、長期の浮気を終わらせ、自分と家族の今後を幸せなものにできるのです。